鳥取県西部の道祖神・サイノカミ
米子市日野川以東
米子市日野川以東
箕蚊屋地区、古豊千は明治10年に古川、豊田、東千太の3村が合併してできた縦に長い集落です。
ここには2ヶ所、計4基のサイノカミさんがありますので順番に見ていきましょう。
豊田 新宮神社の双体道祖神
依り代について.
こちらの3基、じつは宝珠、女神の双髻などの特徴から類型の意匠があると考えられ、私は便宜的におだんごタイプと呼んでいます。
しかし共通点が多いとは言っても其々特徴はありますし、以下詳しく特徴を述べていきましょう。
1.左端
2.中央
3.右端
宝珠型の加工石。
男神は片膝立ちに見えますが、全体的にコンディションが悪く何とも言えません。
右に安政四年丁
下に願主○○
左に巳十月○○
と書いてあるそうですが、ぜんぜん見えません。
記録ってほんとに大事ですね~。
類型:おだんごタイプ
東千太神社の双体道祖神
依り代について..
令和4年現在、一部を除いて殆どのディテールが失われています。
駒型の母石に駒形の彫込み、出典によると中には双体神立像が浮彫りされていたそうです。
パイ生地のように劈開していますので、風雨による浸食…だとは思いたいのですが、鑿跡らしきものがついている事から削り取られたと考えるのが妥当かもしれません。
昭和終盤に撮影された高島氏及び森氏の写真ではその像をはっきりと見ることが出来、島田神社の図案と同様のものであったことがわかります。
類型:杖タイプ
ちなみに、境内を歩いておられた女性よりお話しをお聞きすることができましたので、メモしておきます。
小学生の時まで正月ごろにお祭りをやっていた。
朝、お団子と藁苞を供えて、お団子は持って帰って食べた。
朝、お団子と藁苞を供えて、お団子は持って帰って食べた。
2022-06-11 聞きとり