米子市日野川以西
永江の双体道祖神
苦節2年、ようやく探し当てました。
青木団地と昔からある住宅街の境界辺りにある木野山神社、そこへ団地の造成に伴って移転してきたそうです。
造成前という事は、もともと峠のサイノカミだったのでしょうか。
木野山さんと荒神さんを祀ったお堂の後ろにあります。
小型で方形の切石に方形の彫込み、中に双体神像が浮き彫りされていますが、損耗が激しく細かい点はさっぱりわかりません。
比較的新しい注連縄が巻かれていましたので、どなたかが管理なさっている事だけわかりました。
青木神社のタブノキ
青木神社
タブの大樹
石に刻まれた祈り2 No.38
木を隠すなら森の中。
注:隠してない
木の神である句々能智命(ククノチノミコト)を主祭神とし、当然社叢が見どころになる訳ですが…
青木神社のサイノカミはタブの大樹、すなわちサイノキ。
さてどれだろう?
鳥居入ってすぐ左にあるタブの大樹…
もうこれでしょう。
しかしサイノカミ行事が行われた痕跡は今まで見たことがありません。
一般論ですが、サイノキとして選ばれやすい条件のひとつに樹洞(ウロ)って言うのがあります。
なかには幼木時に杭を打たれ、人工的なウロを作られたサイノキのエリートもいるそうです。
凄いですねー。
閑話休題。
サイノカミの手がかりではありませんが、社叢について境内案内板の情報量が多くて勉強になりますので、そのまま引用させていただきます。
青木神社は法勝寺川に西面して立地しています。
台地中央の裾部から中央を4段に掘り込んで境内とし、社叢は北・東・南を馬蹄形に形成されています。
創建年代ははっきりしませんが、各時代の領主の崇敬が篤く、樹木の神様であるククノチノミコト(句々能智命)を主祭神とする、県下に数少ない神社です。
社叢の植生は、胸高囲2m以上のスダジイの巨木11本を主体に、スギ、モミ、イチイ、ツガの常緑針葉樹とタブ、サカキ、モチノキ、ヤブツバキ、ナギの常緑広葉樹、落葉高木のイチョウ、ケヤキ、アオハダなど種類が豊富です。
サカキの巨木が多く見られるのも特徴で、幹周5.3m、樹高18mのスダジイは市内最大で、樹齢400年と推定されています。
また、南斜面のアオハダは幹周が1.7mもある巨木です。
このように多種多様の樹木で構成される社叢は、昔ながらの森の姿を今に残しています。