米子市淀江町
かめのこ。
コガの巨木を神木とし、荒神を祀る亀甲神社に11基ものサイノカミが集められています。
その密度は米子市内どころか、山陰両県を見渡してもぶっちぎりだそうで、淀江町の指定文化財なんだそうですね。
そして数だけでなく種類も豊富。
トラディショナルなデザインのものから奇抜なものまで実にバラエティに富んでおり、特にこの辺りでは珍しい男根型石柱まであったりします。
依り代1.(男根型石柱)
さて、まずはみんな大好き男根型石柱!
私の知る限り米子市内ではここにのみ現存しています。
※曖昧物件や未発見情報はある
ご丁寧に玉石が二つ付属しており完全体です。
こういった淫祠を見るにつけ、また祭具としても使用される草鞋が女陰を意味する事なども併せて考えると、藁馬や藁苞(わらづと)ですらいったい何のメタファーなのか知れたものではないと思ったりもします。
開いたら見たまんまじゃな(モガモガッ)
そこまでだっ!
ふ~、急に何を言い出すんだキミは…(赤面)
淫祠についてはもうこれぐらいにしよう。
依り代2.(タキシード双体神)
たまごっち的形状の自然石を立石にして双体神の半身像が線刻されています。
何も不自然なところはありませんね?
タキシードとドレスを身にまとった現代人カップルに見える点を除いては。
さてこれからブーケトスでもしようかという気配をすら感じさせる二人。
私が独断と偏見で決める、
ユルいサイノカミランキング(米子市内)第2位!
おめでとう🎉パチパチ
平成2年に新たに加わった依り代です。
依り代3.(おかめ)
こちらも平成2年に新たに加わりました。
おかめですな。
因みにおかめと言えば天鈿女命が起源なんだそうです。
へー!
お多福顔の依り代は幾つかあるのですが、福市6区の双体道祖神が分かりやすいのでリンクを張っておきましょう。
依り代4.(双体神立像、浮彫り線刻、雲板)
方形の加工石に…、これは雲板じゃないでしょうか。
中に双体神立像の浮彫り線刻。
向かって右の男神は佩刀のうえ槍持ち、鼻は良く見えませんが所持物から猿田彦だと思います。
左の女神は由布を所持。
彫込みの左外に文字が彫ってありますが写真では読めませんでした。
で、雲板について。
2階建て以上の建築物で、神棚を最上階に設置することが出来ない場合に必要なのが雲板です。
野ざらしを前提として制作された道祖神であるなら、わざわざこういった意匠を取り入れる必要がありませんので、つまり個人宅所蔵、もしくは持ち回りで家屋内に設置することを想定したポータブルサイノカミであったことがわかります。
もしかすると行方の分からない高井谷のサイノカミがここに流れ着いていたりするのかもしれませんね。
類型:猿田彦タイプ
依り代5.(双体神立像、浮彫り)
依り代6.(双体神立像、浮彫り、烏帽子型)
駒型の加工石に神前幕の彫込み。
下に双体神立像が浮彫りされています。
像の左右に文字が彫ってありますがやはり写真では読めません…
依り代の数が多いので後で検分をやろうと横着したのが失敗。
これも烏帽子タイプです。
意識して見始めると本当に多いですね。
類型の図案としては最多規模になるかもしれません。
依り代7.(双体神立像、丸彫り)
依り代8.(双体神立像、浮彫り)
依り代9.(双体神立像、浮彫り)
依り代10.(双体神立像、線刻)
ファミチキ的形状の自然石に線刻の双体神立像。
向かって右の男神は良く見えませんが何かを被っているのが気になります。
左の女神はスライム型の宝珠を所持しています。
どこだかでも書きましたが、私、現役の土木構造物以外はコケそのまま派ですのであしからず。
依り代11.(双体神座像、線刻、和歌)
たまごっち的形状の自然石に双体神座像の線刻。
向かって右の男神は佩刀して…、恐らく笏を持っていますが不明瞭。
左の女神はわかりません。
向き合った貴人の座像は、こちらも数の多い図案ですね。
依り代の背面に和歌が彫ってあるそうですが見ていません。
船上神社
ふなのえ。
こちらはおまけです。
船上社(写真)の他、大神山神社奥の宮を祀る自然石、金毘羅大権現、秋葉さん、大山さんの自然石があります。
舟形について実は私よくわかっていないのですが、ここのように琴浦町船上山にある船上神社を勧請したもの、三輪神社の舟形女陰石のようにサイノカミであるもの、明らかに手水鉢であるもの、お賽銭の入っているものなどいろいろあります。
誰か教えて~💦